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食パンを紙包装材で 高級感と実用性を両立

(画像は公式サイトより引用)

ベーカリー用包装資材を販売するパケ ドゥ ソレイユは、これまで一般的ではなかった紙系包装材製の食パン用袋の販売を開始し、採用実績を積んでいる。従来の食パン用フィルム包装のように乾燥を防ぎつつ、紙素材の高級感をあわせ持つのが特徴で、今後食パンの新しい包装を提案する考え。

食パンの紙包装を実現するにあたり、同商品は紙とPEの2層構造とした。それにより、食パンを乾燥から守ることができ、さらにヒートシールにも対応している。また、食パンは他のパンとは異なり見た目の違いがないものが多い。中身を見せるより、柄付きの紙包材とすることで、店頭でより目立つ効果も期待できる。

同社は現在、3千種以上の包装資材を販売している。今回商品を企画・実現する際にも、自社の豊富な取引網を活用した。同商品が初めてカタログに掲載されたのは今年の春。紙製食パン袋を販売する業者はまだほとんどなく、関心を集めている。これまでにない商品のため、新たな売り場づくりを期待するベーカリーや、消費者の自然素材への嗜好を意識した同業他社などから引き合いを受ける。

同商品に使用される紙は和紙のような風合いで、高級感を演出することができる。昨今、商品の値上がりの印象を和らげるため、値上げ商品のグレードを引き上げるという方策が見られる。同商品はそのようなニーズにも合致する。

先日開催された食品関係の専門展「FABEX関西」でも、多数の反響があった。今後売り上げが見込めるようであれば、2斤用へのサイズ展開も構想しているという。これまで通りのフィルム製品への需要にも応えつつ、紙素材製品という選択肢を提案する。

包装タイムス2022年10月10日引用