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バナナペーパーの下げ札 アパレル業界中心に提案加速

(画像は公式サイトより引用)

高速オフセットはこのほど、「バナナペーパー」を使った下げ札(タグ)の制作・印刷サービスを開始した。
紐部分についても、FSC認証紙や天然素材の紙で対応。
オーガニック素材を扱うアパレルメーカーを中心に提案を行う。
同サービスのきっかけは、オーガニック素材の商品開発を手掛けるクライアントから寄せられた依頼だった。
「『下げ札』という、通常捨てられてしまう部分にまで『環境に配慮した用紙を使いたい』とのこだわりに強い共感を抱き、サービス立ち上げを決めた」(同社・担当者)と述べる。
下げ札の用紙にバナナペーパーを選んだ理由は、同用紙がSDGs17項目の目標全てを達成しているから。
「環境配慮に加え、物を使うことで雇用を生み出す点や、また教育やジェンダーの平等にもアプローチできるため」(同社・担当者)と話す。
同社は以前から、SDGsを意識した商品提供に注力。
2008年にはFSC-COC認証を取得したほか、水なし印刷の導入や各種植物由来インキの使用など、環境配慮を意識した商材を広く取り扱っている。
今回のサービス開始に対し、担当者は「『受け取る』『捨てる』という、日常の何気ない動作のなかで、独特な触感を持つバナナペーパーから少しでもSDGsを意識する瞬間が芽生えればと願っている」としている。

包装タイムス2022年8月22日引用