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100%再生PE発泡シート開発

(画像は公式サイトより引用)

酒井化学工業は、梱包作業の効率化とCO2排出量削減に貢献する梱包資材の開発に注力している。先ごろ開催されたTOKYO PACKでは、100%再生ポリエチレンを使用した発泡シート(開発品)を初披露。また、再生ポリエチレンを配合したフィルム・気泡緩衝材も紹介し、環境配慮への厳しいニーズに応える製品ラインアップをそろえた。

同社では、100%再生ポリプロピレンを使用したプラスチック段ボールの「リサイクルミナダン」を昨年上市し、国内物流の通い箱として提案を進めている。将来的には、プラダンのサプライチェーンとの連携を強化し、廃材を回収して再生する独自の循環スキームの構築を目指している。「環境への要望が厳しくなる中、対応できる体制をさらに強化したい」(同社・担当者)と語る。

展示ブースでは、梱包作業の効率化を体験できるコーナーを設置。「ミナフィット」(フィルムと段ボールを一体化した梱包緩衝材パット)やトラック輸送用の緩衝材「ミナスペーサー隙間梅太郎」などを出店し、来場者が実際の使用感を試せる内容となっていた。

さらに、トラックボートやクッション封筒にオリジナル印刷を施すサービスに加えて、夏季の猛暑を背景に好調な売上を記録した保冷機能付きの「ラミパッククール」なども紹介。多角的な提案を通じて、顧客の多様なニーズに応える姿勢をアピールした。

 

(包装タイムス2024年12月2日より引用)