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特集記事

セロファンでロールラベル

(画像はニュースサイトより引用)

包装タイムス2021年3月8日引用

某包装資材メーカーは先日、東京ビッグサイトで開催された「TOKYOPACK2021」に、PETボトルのロールラベルにセロファンフィルムを素材とするパッケージを提案し、来場者の関心を集めた。
海洋プラスチックごみ問題で、パッケージ素材に関して、脱プラや減プラ、あるいは紙化などへシフトする動きとともに、バイオマス由来のプラスチックや生分解性プラスチックへの関心も高まっている。そうした中、同社が長年製造を続けてきたセロファンフィルムがにわかに注目されはじめている。

まず、同社のセロファンは、木材パルプを原料とするバイオマス由来の透明フィルムで、日本有機資源協会のバイオマスマークでも、バイオマス度95を認定取得していることだ。
また、土壌だけでなく、海洋での生分解性に優れ、ベルギーの測定機関OWS(Organic Waste Systems)における海水中での生分解性試験でも、極めて高い生分解性が確認されていることも明らかになった。

すでに、セロファンフィルムをベースとするパッケージとして、割り箸用のフィルム袋や薬包で採用されている。
今回の展示会では、PETボトルやガラスびんなど、ボトル類のシュリンクラベルやロールラベル、また独自に考案したロールオンシュリンクラベル(ROSO)で実績のある同社がセロファンのロールラベルで新たな提案を行った。
一般的なセロファンの厚み「#300」では自動機でラベリングすると破断するため、番手を「#400」にし、耐水性や印刷適性も向上させた。今回はグラビア印刷での提案だったが、今後は水性フレキソ印刷での提案も検討していくとしている。

<ひとこと>

「セロハンテープ」が注目されている!
普段使用している「セロハンテープ」。実は脱プラスチックアイテムなのです。
セロハンという材料の片面に接着剤を塗ってテープ状にしたもののことを指しますが
数ある粘着テープの中でも環境に優しい製品と言えます。なぜなら、セロハンのフィルムは木材パルプからできているからです。

実は「セロテープ®」は相当環境に優しい
セロハンテープは基材のセロハンが植物由来で生分解可能だから環境に優しいですが、ニチバン様のセロテープ®はさらに粘着剤も主に天然ゴムと天然樹脂からできており、さらに環境に優しくなっています。

似ているけど違う!「OPPテープ」
「セロハンテープ」に見た目そっくりな「OPPテープ」です。OPPとはOriented PolyPropylene。
すなわちポリプロピレンのことで、石油から作られたものです。
また、OPPテープは基材が石油由来で生分解しないポリプロピレンであるだけでなく、粘着剤も石油から作られたアクリル系でこちらも自然界では分解しません。OPPテープが安いのには理由があるのです。

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