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特集記事

低炭素会社に向け提案 【バイオ配合の接着剤と合成紙で】

2021年6月14日包装タイムス引用

某シール、ラベルメーカーはCO²削減・低炭素社会に向けた取り組みとして、バイオマス度20%のシール・ラベルの接着剤「溶強GB」の提案とともに、ユポ・コーポレーション開発のバイオマス樹脂原料を配合した合成紙「ユポグリーン」を表面基材に同接着剤を塗工した製品「ユポ#80GB」の販売強化を図っていくと発表した。

バイオマス由来原料を用いたシール・ラベルの接着剤「溶強GB」は樹脂20%以上を配合し、日本有機資源協会(=JORA)の「バイオマスマーク20」を認証取得している。
これは従来の合成樹脂のみの接着剤のCO²排出量で12%の削減効果がある。

ユポ・コーポレーションが開発した「ユポグリーン」は、オレフィン系合成紙として日本で初めてバイオマス由来樹脂を配合したもので、2019年春から販売に踏み切った。
この合成紙のシリーズの中から「ユポグリーン#80」に着目したのがこのシール、ラベルメーカーだった。

「ユポグリーン#80」は、従来のユポに比べCO²排出量で8%の削減効果があり、PETフィルムに比べると35%もの削減効果がある。
この原反をシール・ラベルの表面基材に採用を決めたこのメーカーは、さらにCO²削減効果を高めるためバイオマス樹脂を配合した同社オリジナルの接着剤「溶強GB」を塗工し、「ユポ#80GB」として20年春に製品化した。
今や企業がCO²削減に取り組むことは必須条件であり、そうした取り組みをしなければ国際社会ではリスクにすらなってきている。
国もこの4月「温室効果ガスの排出量を30年度に13年度比で46%削減する」方針を打ち出した。
こうした中で、低炭素社会に向けた今回の同社の製品提案の一つ「ユポ#80GB」は、需要家などから関心を集めそうだ。

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