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繰り返し使える梱包資材

(画像は公式サイトより引用)

日本紙交易は、取引先からの要望に応えストレッチフィルムの代替になる「パレットバンド」と「パレットキャップ」を開発、販売を開始した。環境保全への貢献を強くアピールしている。

同社は二つのアイテムをいずれも、パレット輸送時の荷崩れ防止や庫内保管時の汚れ除けなどに使われるストレッチフィルムの代替アイテムとして提案している。大阪で開催された「大阪勧業展」では、1分もかけずに取り付ける実演で来場者の注目を集めた。

荷物に巻くタイプの「パレットバンド」は、標準タイプで420デニール黒色ナイロン生地で幅70㎝、対応全周380~450㎝。静電気対策、通気性の高さによる内容物品質問題にも考慮した仕様となっており、段ボールケースだけでなく、缶やプラスチックケースなど包装形態を選ばず使いやすい。

また、納品書などを入れられるPVCの袋を備え付け、希望に応じて社名やマークを印刷することも可能だ。ベルトの要領で締め付けるだけで簡単に取り付けられる。

荷物に上から被せるタイプの「パレットキャップ」は、独自の縫製技術により縦横に伸縮しやすくしたポリエステル製のカバー。推奨荷物高さは1500㎜までで包装形態を選ばないが、荷物を全体的に覆うことができるため、異形物など凹凸のある荷物フィットする。

取引のある運送会社や機械部品・建築資材メーカーなどから作業時間短縮や環境対策の要望に応えて開発を進めた。通常1千回以上、繰り返し使用できることから日常的にごみが発生することがなく、環境保全や物流コスト削減に取り組める点で引き合いが増えつつある。拠点間輸送や自社での保管で繰り返し使う事を推奨している。

 

 

(包装タイムス2023年11月13日より引用)