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紙製包装バンドを開発 ~結束や封緘資材として提案強化~

(画像は公式サイトより引用)

大阪シーリング印刷はこのほど、ヒートシール性を有す紙製の包装資材「ペーパックバンド」を開発した。結束資材や容器の封緘資材のほか、プラスチックフィルムからの切り替え提案に力を注ぐ。

ペーパックバンドは、昨年4月に上市した紙製パウチ「ペーパック」のシリーズ品だ。ベース紙には未晒クラフト紙を使用。ヒートシール剤を塗工したのち、帯状の形態に仕上げている。

特長は大幅なプラスチック削減だ。一般的なプラスチックフィルム(OPP20㎛₊接着剤+CPP20㎛)と比べて約76%のプラスチック量削減を実現。同時にCo2排出量についても約75%の削減につなげている。

OSPグループでは以前から、環境配慮型製品の開発に力を入れてきた。紙製パウチのペーパックもその一環で製品化したもので、「製品に限らず資材も含めた配慮が大切」とも思いから今回のペーパックバンドの開発に至ったという。

同製品に関しては、現在OSPグループ企業のシール・ラベルなどの束ねる資材として一部採用を進めている。今後は、バンド包装として幅広い分野への提案に乗り出し、資材を通じて環境保全の取り組みを加速する考え。

 

(包装タイムス2024 1月1日8日より引用)