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紙袋有料化で資源保護

(画像は公式サイトより引用)

和菓子の製造販売を手掛ける鶴屋吉信は、このほど環境保全の取り組みの一環として、手提げ紙袋の有料化を実施した。さらに本店・百貨店店頭で使用する紙袋と包装紙のデザインを一新。ブランドコンセプトをより強調したものに変更する。

今回、店舗で使用している商品持ち帰り用紙袋を全店で有料化することで、紙袋の使用数を削減する。紙資源を保護し、持続可能な社会づくりに貢献する考えだ。

新しい紙袋には同社のロゴマークである「鶴丸」を中央に大きく配置した。色は本店や直売店に掲げてきたのれんと同じ紺色を使用。紙袋全体に、のれんのスリットを抽象的にあしらった。「伝統」を表す紺色と「革新」を表す白色で、京菓子文化を未来へ伝えていきたいというブランドコンセプトを表現している。

また、本店と公式オンラインショップでは一部サイズで限定デザイン版を提供する。紺色と白色を反転させ、より引き締まった印象のデザインとなっている。

包装紙の新デザインは、本店の竣工記念に日本画家の上村淳之氏が描いた杉戸絵「丹頂鶴」をアレンジして使用した。やわらかな白色をベースに、格式高く慶弔問わず使用できるデザインとしてる。

同社によると、このようなデザインリニューアルは戦後初だという。「ヨキモノを創る」を家訓に、伝統の菓子の魅力を伝えながら和菓子の新たな価値を追求していく。

 

(包装タイムス2024年7月15日より引用)

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