撥水紙に未晒タイプ追加
画像は公式サイトより引用)
リンテックはこのほど、雨水などが浸透しにくい撥水紙のシリーズに、漂白や着色をしていない未晒タイプのクラフト紙「未晒撥水ラップCoC」を追加して、販売を開始した。主に紙袋や宅配袋を中心に提案していく。
同社は独自の抄紙技術を生かしてカラー封筒紙やファンシーペーパーなどの多彩な特殊紙製品をラインアップしている。中でも、雨水などに濡れても浸透しにくい撥水性を持つホワイトクラフト紙「撥水ラップ」は、封筒などの用途に広く活用されてきた。
一般的に、紙に撥水性を付与するためには、表面にコーティング加工を施すが、これが印刷時のインクの定着に影響が出たり、ラベルを貼った際に剥がれやすくなったりすることがあった。同社の「撥水ラップ」はコーティング加工せずに撥水性を実現。これによりオフセット印刷やフレキソ印刷、レーザープリンターでの出力適正を有し、宅配用の送り状を貼付する際も剝がれにくくなっている。さらに、封筒メーカーなどが製袋加工を施す際も、製造ラインで一般的に使用するのりを使用することができるのが特長だ。
今回発表したのが、自然な色合いの未晒タイプを追加し、10月末より販売を開始し、特に物流・通販市場が拡大する中、宅配袋や封筒向けに提案していく。
なお、「撥水ラップ」は適切に管理されたFSC認証林、再生資源およびその他の管理された供給源からの原材料でつくられており、持続可能な森林資源の利用と保全にも貢献する。
(包装タイムス2024年11月11日より引用)