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未利用資源の再活用による新商品の開発

(画像は公式サイトより引用)

アサヒグループにおいて新たなサステナビリティ事業を展開する、アサヒユウアスと洋菓子の製造と販売を行うチョコデザインは協業で「カカオハスクの森のタンブラー」開発した。チョコレートの製造過程で廃棄されるカカオ豆の皮を活用したリユースカップで、カカオの甘い香りが楽しめるという。昨年12月8日からチョコレート専門店「バニラビーンズ」の一部店舗と自社ECサイト「アサイユウアスモール」にて数量限定で販売している。

同商品は、カカオ豆を覆う薄い外皮「カカオハスク」を30%使用している。これまでカカオハスクは口当たりが悪くなるため、チョコレートを製造する際に粉砕の過程で取り除いていた。産業廃棄物として年間で約12トン排出され、焼却処分されていたが、森のタンブラーの原料にすることで未利用資源の有効活用ができ、Co2発生抑制につながるという。

アサヒユウアスはこれまで、サトウキビの搾りかすを使用した「島のタンブラー by 森のタンブラー」やプロ野球球団「阪神タイガース」の選手が練習や試合で使用し折れてしまったバットを使用した「森のタンブラー for 阪神タイガース」を開発し、持続可能な資源利用に取り組んできた。今後もステークホルダーとの共創を通じてサステナブルな商品、サービスの開発に取り組み、地域の社会課題解決を目指すとしている。

 

包装タイムス2023年1月30日引用