官民連携で国内初の実証事業
(画像は公式サイトより引用)
大日本印刷は、福岡県と福岡リサイクル総合研究事業化センター、福岡県薬剤師会などと共同で、「医薬品ボトル回収・再資源化実証事業」に取り組んでいる。この取り組みの一環でこのほど、薬局で回収した医薬品ボトルなどからリサイクルした製品(お薬手手帳カバー・お薬ボックス)を製造し、順次、実証事業参加の薬局に配布している。また、医薬品ボトルの回収・リサイクル拡大に向けた、リサイクルしやすい医薬品ボトルに関するガイドを設計した。このガイドは、医薬品メーカーなどの関係者に公開し、医薬品ボトルのリサイクルに向けた取り組みを働きかけていく。
日本ではプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が2022年施行され、自治体や企業などは、プラスチック使用量削減や合理化・再資源化などの一層の取り組みが求められている。その中でも特に、良質なプラスチックが使われることあ多い医薬品ボトルは、使用済みでも汚れが少なく再資源化に適しており、リサイクル推進が大きく期待される製品群の一つとなっている。しかし現状では、回収方法が確立されていないためリサイクルが十分に進でおらず、多くが焼却処理されている。
こうした課題の解決に向けてDNPは、医薬品ボトルの回収・再資源化に関する福岡県での実証事業に23年度から参画し、この製品のリサイクルに関する課題の整理やリサイクル品の試作に取り組んでいる。今回もその一環で、国内で初めて、医薬品ボトルを市中で回収してリサイクル品を開発・製造する取り組を実施することになった。
(包装タイムス2024年4月2日より引用)