回収プラ容器の洗浄も容易に ~PP系と特殊耐水紙ラベル上市~
(画像は公式サイトより引用)
リンテックはプラスチック容器回収後の洗浄工程できれいに剥がれて、効率的に回収・除去できるラベル素材を開発し、販売した。
2022年4月1日に「プラスチック資源循環促進法」が制定され、プラスチックの廃棄物削減や再資源化の必要性がますます高まっている。そうした機運の高まり中、当然使用中はしっかりと貼られている表示ラベルも、プラ容器をリサイクルするためには、使用後はきれいに剥がれることが求められる。
同社ではこれまでも、容器回収後のアルカリ温水での洗浄工程できれいに剥がれるラベルを提案。主に日本酒などの飲料用ガラス瓶向けとして採用されてきたが、今回、新たにプラ容器にも適したラベル素材2アイテムを開発した。
新発売の製品はいずれも耐水性に優れた素材を表面素材に使用しているため、剥がれたラベルがアルカリ温水の中でも細かく破れることなく、効率良く回収・除去することができる。特にPP系の合成紙を表面基材に使ったアイテムについては、プラ容器の多くを占めるPET製容器への使用を想定し、PPは水に浮き、PETは沈むいう比重分離の特性を生かして、より効率的なラベルの回収・除去が可能になる。
もう一つの新製品は同社の特殊耐水紙を用いたアイテムで、減プラにも貢献するというもの。
両アイテムとも安全性を評価し物質のみを使用可能とする食品衛生法のポジティブリスト制度に適合した原料で構成した粘着剤を使用しており、食品用の表示ラベルをはじめ幅広い用途に提案していく。
(包装タイムス2023年11月13日より引用)