Report

特集記事

包んでそのまま送るだけ

(画像は公式サイトより引用)

紙加工メーカーの小林は、テープ要らずの梱包用クラフト紙「自着クッション梱包紙」で、新仕様の標準品として幅290㎜の10m巻と50m巻を発売した。同製品は軽量品を発送するEC事業者や個人ユーザーに向けたもので、発送する商品を包み込み、自着性ののりが塗布してある面同士を加圧、接着することで利用する。エンボス加工でクッション性を持つため、そのままで発送もできる。

のりの塗布された面で送る商品を包むが、自着性のため商品に貼り付くことがない。送るもののサイズに合わせて切り出せば、後はテープなどを使わずに封緘できるので、発送の作業工場に役立つ。また紙包材として、エンドユーザーに対する環境配慮へのアピールにも貢献する。

10m巻には専用の段ボール箱も用意した。ラップフィルムの箱に似た構造で、下側のスリットから同製品を繰り出し、エッジで引きちぎることができるため、使用時にカットの手間が省ける。同製品を使い終えても繰り出し機として複数回使える。同製品購入時も外装箱としても利用できる。

同製品は自着する特長から、物品のとがった部分やでっぱりなどをテープなしで部分養生することもできる。そのため同社は引っ越し時の家具や自転車などに対する部分梱包の用途も提案している。

このことから、2024年に東京ビッグサイトで開催される家具などの展示会「インテリアライフスタイル」でも展示される予定だ。同社は江東区が優れたものづくり企業を認定する「江東ブランド」を取得しており、この取り組みの一環として江東区ブランドブースの一角に出展する。

 

(包装タイムス2024年5月13日より引用)