剥離紙のラベル化に成功 ~高度技術で環境負荷軽減に貢献~
(画像は公式サイトより引用)
大阪シーリング印刷はこのほど、剥離紙を表面加工基材に用いた「剥離紙リサイクルラベル」を開発した。これまで難しいとされていた剥離紙のラベル化に成功。資源の有効活用を促進し、環境負荷軽減への貢献に力を注ぐ。
表面基材は、剥離紙を100%リサイクルした再生紙を使用している。同社グループ内の工場内で製造時に排出された剥離紙を有効活用し、再生紙の開発につなげた。
剥離紙には、粘着剤の浸透を防ぐため、シリコーンなどの樹脂が塗工されている。そのため、紙とシリコーンを分離する工程が難しく、これまでリサイクルのできないものとして焼却処分が一般的であった。
そんな中、以前からリサイクル技術の研究開発を進めてきた同社では、剥離紙を使った再生紙の開発に注力。
2022年には、剥離紙を原料とした再生紙使用の紙バッグの開発につなげるなど、一定の成果を生み出してきた。
同社は、シール・ラベルの使用済み剥離紙資源循環を普及促進するラベル循環協会「J-ECOL(Japn Earth Conscious Labeling Association)」にも加盟している。「今度もより高度な技術を目指し、環境負荷軽減に貢献する」(担当者)と話す。
(包装タイムス2024 1月1日15日より引用)