
不燃性耐熱無機シート
(画像は公式サイトより引用)
レンゴーとグループ会社の丸三製紙は、セルロースナノファイバー(CNF)「ファインナチュラ」(旧称・RCNF)を複合した不燃性耐熱無機シートを共同開発した。
レンゴーが開発したファインナチュラは、化学変性のない非常に細い繊維径を持つCNFであり、2021年からパイロットプラントで製造を開始している。また、丸三製紙が製造する耐熱無機シートは、鉱物由来の繊維であるロックウールを暑さ数ミリのシート状に成型したもので、多孔質のため軽量かつ吸音性、断熱性に優れる。無機物が原料であり、燃えにくいという性質も併せ持っている。
ファインナチュラを複合した不燃性耐熱無機シートは、建築材料などに用いられる従来のシートに比べ、強度や剛性を大きく向上させることに成功。空気中に伝わってくる音を跳ね返して遮断すること遮音性も高まることが確認された。軽くて施工しやすく、不燃性で高強度、防音効果にも優れることから、幅広い分野での活用が期待される。今後、両社は各分野の企業と連携を図り、実用化に向けて取り組んでいく方針だ。
(包装タイムス2025年7月14日より引用)