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マヨボトル、水平リサイクルへ

(画像は公式サイトより引用)

キューピーと味の素は、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて官民連携で取り組む、業種を超えたプラットフォーム「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」の活動として、マヨネーズボトルの水平リサイクルに向け協働を開始することを発表した。合わせて、イトーヨーカードー溝ノ口店で、使用済みマヨネーズボトルの回収を開始する。

両社が展開するマヨネーズや缶固体状ドレッシングは、国内で約75%のシェアを持ち、年間約5000tのマヨネーズボトルが量産されているという。

PEと複数のバリア層からなるマヨネーズボトルは、単一PETとは異なり、廃棄頻度の低さや色や匂い、容器に直接印刷されていることから、これまでリサイクルされていなかった。そこで両社は、マヨネーズボトルの水平リサイクルを社会実装するため協働し、安定した容器回収と再生プラスチック使用技術の確立を目指す。

これに伴い、イトーヨーカドー溝ノ口店で使用済みマヨネーズボトルを回収し、実機を用いた実証実験では、再生フィルムの品質評価を行う。

ボトル回収を行うイトーヨーカドー溝ノ口店のある川崎市では、プラスチック資源循環に向け「かわさきプラスチック循環プロジェクト」を設立し、事業者と連携した取り組みを推進している。

 

(包装タイムス2024年7月1日より引用)