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ブリスターパック削減へ

(画像は公式サイトより引用)

NISSHAは、スキンケア製品「化粧品用溶解性ニードルパッチ」の包装資材においてプラスチック使用量50%削減を実現した。

化粧品用溶解性ニードルパッチとは、美容成分を含んだ細かな針(以下ニードル)がついているスキンケア製品。目元に貼って使うアイテムで、パッチ状に加工している。

同社が手掛ける化粧品用溶解性マイクロニードルパッチは、成形型の保護プレートを備えた製品仕様としている。

成形型の保護プレートとは、ニードルを物理的に保護するため、同社が独自開発で仕上げたパッケージ仕様のこと。保護プレートが外気や外力からニードル1本、1本を守る構造を用いており、その特長を生かした包装資材の検討を進めたという、従来、同製品の包装では、ニードルを保護するため、プラスチックのブリスターパックを使用していた。加えて外装には、湿度から保護するため、プラスチックフィルムにアルミを真空着した袋(以降、アルミ袋)を使用。荷重保護によって、繊細なニードルの品質担保に努めていたという。

サステナビリティの観点から検討を進めた結果、成形型の保護プレートがニードルの品質維持に大きな力を発揮していると判断し、ブリスターパックの削減につなげた。これにより、製品自体のサイズダウンにもつながったことから、プラスチック使用量50%削減を実現したという。

同社では、化粧品用溶解性マイクロニードルパッチの開発から製造までの一貫受託を手掛けている。今後は、ブリスターパックなしの包装仕様も提示しながら、同受託製造サービスを展開する考え。

 

(包装タイムス2024年6月17日より引用)