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コロナ禍で食生活と包装は?女性127人への緊急アンケート!

アンケート用紙は、日報グループ関係者やその家族・友人・知人・仕事関係などに趣旨を説明した上で配布し、顔が見える相手には個別にヒアリングも行った。
回収時期は20年11月13日~12月5日までの約3週間で、計127件の回答を得た。
回答者の内訳は、年代別では40代・50代がともに28.3%、30代が22.9%、20代が10.2%、60代が8.7%、10代と70代以上はともに各1人で。全体の82.7%が1人以上の同居人と生活している。属性別では「会社員」が63%、「専業主婦」が15%、「パート・アルバイト」が11%、「自営業」が7.1%、「学生」が0.8%、公務員を含む「その他」が3.1%だった。
なお回答の大半は、大阪モデルの“赤信号点灯”など、いわゆる第3波の拡大が急速に進んだ時期の直前に集まった内容であることを、あらかじめお断りしておく。
(【質問1】新型コロナウイルス感染拡大について、あなたの今現在の素直なお気持ちをお聞かせください。【質問2】“コロナ太り”は起きましたか?は省略)

【質問3・質問4】コロナ前と比べて、明らかに購入する機会・量が増えた(減った)と思われる食品は。(自由回答)

「増えた食品」で最も多かったのは「特になし」だったが、「外食をすることがなくなったので、食料全般で購入が増えた」という回答も4件あった。
個別の品目で見ると、計16件の回答があったのは「お菓子」「デザート類」。「休園・休校中の子どものおやつ。自分用には、外出できないストレスを発散するためにちょっと高めのもの」(40代専業主婦)「Zoom飲み会のため」(30代会社員)などのコメントがあった。
冷凍食品を含む「麺類」は12件で「在宅勤務の導入や外食控えによる昼食用」(30会社員)、「日持ちがする」(40代パート・アルバイト)などの理由が挙がった。なお、長期保存ができる食品としては「缶詰、カレールーなど」(30代会社員)「レトルト食品」(30代会社員)などの声もあった。ちなみに、個別の食品を含む「冷凍食品」との回答は15件。餃子、麺類の他「業務スーパーの袋入りカット野菜」(40代会社員)、「冷凍フルーツ。自粛中ミキサーを購入したため、手ごろな価格のフルーツをよく購入していた」(20代会社員)などの回答があった。
「免疫力を高めるといわれている食品群」(50代会社員)、「切り干し大根、こんにゃく、麩、酢」(40代会社員)、「発酵食品」(40代会社員ほか)など健康を意識した食品も挙がったほか、「お菓子やパン作りのため」(30代会社員)という理由からか「小麦粉」「強力粉」「ホットケーキミックス」などの粉製品の回答が計4件あった。なお、外食できない分、自身や同居人の「家飲みが増えた」(50代パート・アルバイト)ことによる「酒」との回答は、個別の品目も含めて11件。一方で「もともと家飲みはほとんどしないため、アルコールを飲む機会が極端に減った」(40代会社員)との声もあった。
一方、「減った食品」で最も多かったのも「特になし」(62.1%)だったが、いくつか共有していた回答を挙げておこう。「パン屋さんの焼き立て総菜パンや菓子パンなど。ラップなど個包装されていると衛生面では安心だが、おいしそうに見えなくて購入する機会が減ってしまった」(50代専業主婦)「スーパーの総菜でトングで直接取るようなもの(フライ、天ぷらなど)パン屋も直接(商品が)出ているところへ行く頻度が減った」(30代会社員)「コンビニの三角の海苔つきおにぎりやサンドイッチ、フラントポテト。食べる時に素手で掴むものは抵抗がある」(30代会社員)。
また、「スーパーなどの総菜(が減った)」という回答に」「自炊する時間ができたため」(40代自営業)「他人が作ったものは不安だから」(30代会社員)という声が寄せられた一方、「生鮮食品。自炊の連続は飽きる」(30代会社員)という回答もあった。

【質問5】コロナ前と比べて食品を購入する場所が変わりましたか?(一拓式)変わったとしたら、どんな購入場所が特に増えましたか?(複数選択式)

「はい」17.5%「いいえ」82.5%。
少数派ながら「はい」と答えた回答者のうち、コロナ禍で食品の購入頻度が増えた場所としては(複数回答)「スーパー」「ネット通販」が共に33.3%。「近所のスーパー。エキナカなどは激減」(50代自営業)「密にならない大きなスーパーに変更した」(50代会社員)「運動不足で歩きたいので、わざわざ遠くのスーパー、商店街まで遠征するようになった。反対にネット通販、コンビニが減った」(50代会社員)。「生協などの食材配達」は25%、「コンビニ」「個人商店」がそれぞれ16.7%となり、「その他」では「農家さんの無人野菜販売」(50代専業主婦)などの回答もあった。
【質問3】でも触れた通り、場所は変わらないが「購入金額が増えた」「ネット通販の頻度が増えた」という回答が計5件寄せられた。

 

【質問6】コロナ前に比べ利用する機会が増えた商品・サービスは。(複数選択式)

「飲食店のテイクアウト」が45.2%と最も多く、次に「スーパーなどの総菜商品」(23.4%)、「飲食店のデリバリー」(16.1%)が主な回答となった。

 

【質問7】コロナ以降、家庭ごみで増えたと実感するものは。(複数選択式)

増えた」ものの結果は、最多が「生鮮食品の容器・トレー」で34.4%、これに「総菜・加工食品の容器・トレー」の27.2%、「テイクアウト容器」の26.4%、「飲料容器(PETボトル)」23.2%、「飲料容器(紙パック)」12.8%、「デリバリー食品の容器・箱」10.4%と続く。
また、おそらく缶ビールや缶チューハイなどアルコール飲料によるものと思われる「缶」という回答が3.2%あった。このほか「通販の段ボールが増えた」という回答が2件、一方で「コンポストを始めたので生ごみが減った」という声も1件あった。

【質問8】 コロナ真っ只中の7月1日にレジ袋の有料化が実施されて以降、食品購入時にレジ袋を購入したことがありますか?(選択式)

「はい」29.6%「いいえ」70.4%。
購入場所(複数回答)は「スーパー」が71.4%と最も多く次いでコンビニ(56%)「デパートの食品売り場」(17.9%)「個人店」(10.7%)「その他」(6%)となった。
「はい」の理由として最も多かったのは(複数回答)やはり「マイバッグを忘れた」(68.2%)だったが、「マイバッグに入りきらなかった」(26.1%)のほか、「持っていたマイバッグが布製だったため、生魚を入れたくなかった」(50代専業主婦)「買ったものが汁物や冷たくて結露するものだったから」(30代会社員)「ゴミ袋として再利用するため」(30代会社員ほか)という回答も寄せられていたほか、「マイバッグを持たない(持ちたくない)」という回答も5.7%あった
一方、「いいえ」の回答者の「レジ袋を購入しないために意識していること」(複数回答)で最も多かったのは、「マイバッグを持参する」で98%に上った(一部「はい」の回答も重複)。
「コンビニの小さいものとスーパー用の大きいもの、2種類のマイバッグを持つようにしている」(20代会社員)「(マイバッグは)2~3持参するようにしている」(60代専業主婦)など、複数のマイバッグを持つことで“入りきらない“という事態を防ぐコメントも見られた。
「購入品目を減らす(調整する)」(8.2%)のほか、「店舗内にある利用可能な段ボールを活用する」、「少量の買い物の時はそのままで持つかカバンに入れる」(各2%)などの回答もあった。

【質問9】コロナ禍で、従来はそのまま店頭に陳列されていたパンや青果物などの 一部で包装されたものが増えたことについて、ご自身の認識に最も近いものを1つだけお選びください。

最も多かったのは「衛生的ではあるが、ごみが増えるので悩ましい」で51.1%。次いで「衛生性が優先されるのは当然だと思う」が46.5%という結果だった。
「ごみが増えるのはよくないと思う」は2.4%となり、「特に気にしない」を選んだ回答者はゼロだった。なお「青果物に関しては個包装されるようになった印象はない」(40代専業主婦)というコメントも1件あった。

 

【質問10】コロナ禍で変えた生活様式の中で、現在も継続していることや、今ではコロナ前に戻ってることをご自由にご記入ください。

商品購入にまつわる行動に注目して抽出してみると、「継続していること」では「スーパーへの買い物は今でも1週間から10日に1回に減らしている」(30代会社員)「スマホ決済の利用、ネット通販の利用増加」(30代会社員)「生鮮食品の冷凍(小分けにしてまめに保存)」(50代会社員)「購入した食品のパッケージを拭くようになった」(50代会社員ほか)「外食を控える」(40代専業主婦ほか)「(店頭の商品などに)素手で触れない」(20代会社員ほか)「備蓄食料を置く。ロックダウンになったり、家族がコロナウイルスに感染して2週間自宅待機となった際のために、備蓄食料を置いておこうという記事を読み、乾物や缶詰のストックが少し増えた。なかでも、キノコは冷凍保存するという習慣がついた」(40代専業主婦)「以前より行動範囲が狭くなっているので、カロリー過多にならないようにお昼ご飯で調整をしている(間食は確実に減っている)」(30代会社員)などの回答が寄せられた。「元通り」の回答では「(一時購入が増えた)パスタや麺、冷凍食品は、週に一回以下しか利用しないように気を付けている(健康視点)」(30代会社員)「完全に戻ってはいないが、GoToEstの普及により、ぼちぼちだが外食するようになった」(40代会社員)「空いている店での外食」(30代会社員)「買い物の1回の時間(短時間としていたが従来と同じ時間)」(50代会社員)「春に緊急事態宣言が出されていた頃は、スーパーで買い物をして帰宅してから、家に持ち込む前にアルコールのウエットティッシュで食材の包装を拭いたりしていた。プラ包装からのウイルス感染が怖かったため、かなり神経質になっていたと思う。今は、逆にきちんと包装されているものは中身は安心というスタンスになり、食材の扱いは元通りになった」(50代会社員)とのコメントも寄せられた。

引用:包装タイムス