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アップサイクル提案好評

(画像は公式サイトより引用)

紙袋をはじめ、BOXやギフト商材、梱包材まで幅広く手掛ける東京アートは、使用済み紙製パッケージのアップサイクル提案に力を注いでいる。先の大阪で行われた化粧品開発展では、アパレルの大手セレクトショップ・ユナイテッドアローズの協力で手掛けたパッケージサンプルやパネル展示を通じてアップサイクルの事例を紹介し、来場者から大きな反響を得た。

昨年12月、ユナイテッドアローズから「店舗で使用した廃棄予定のパッケージディスプレイを回収し、リサイクルできないか」との相談を受けた同社は、化粧品開発で展示するサンプルとして再生する提案を行った。同社の提案は快諾され、展示会会場ではディスプレイが新たな製品にと蘇る様子を通じ、環境に配慮した取り組みを広く訴求。「アップサイクルの問い合わせは年々増加している印象。適切な素材を見極めながら、要望に応えていきたい」と同社・関西支社営業部の山内大朗課長は話す。

東京アートは、企画からデザイン、生産、物流までを一貫して手掛ける包装資材メーカーだ。主に化粧品、菓子、アパレル、宝飾、通販分野を中心に包装資材を供給。社内にはデザイン企画部門を擁し、国内外に紙袋、紙器の生産設備を保有するほか、関東、関西、九州の3拠点に物流拠点を設置するなど、独自の体制を強みとしている。

近年では、関西エリアの新規顧客開拓に力を注ぎ、展示会の積極的な出店を通じてエンドユーザーとの接点を広げている。

先の化粧品開発展では、アップサイクルの事例のほか、自社で製作・デザインした貼り箱やトムソン箱、紙袋、縫製品などを展示。「当社の商品をご使用いただくことで、今の社会が少しでもより良くなるような、そんなサスティナブルな商品を今後も発信していきたい」(山内課長)と意気込みを語った。

 

(包装タイムス2024年12月2日より引用)