ALL紙製でも緩衝性と強度を両⽴
(画像は公式サイトより引用)
王子タックは、昨年に幕張メッセで開催された「サステナブルマテリアル展」(SUSMA)に出展した。「脱プラスチック包装材料」としてリサイクル可能な「紙ネット封筒」「紙ネットBOX」「結束用リサイクルバンド」を提案した。
紙ネット封筒は、プラスチック製の緩衝材封筒の代替品として緩衝性を実現させた紙製の包装材だ。内容物を入れるとクッションペーパーがネット状に展開し、緩衝材として内容物を保護する。外紙とクッションペーパーは紙製素材のみを使用しており、分別が不要で、リサイクル可能だ。封筒の外紙は未晒紙とコートボールタイプの2種類。従来品と比較し約3分の1に省スペース化できる。また、同商品は2020年に「木下賞」(新規創出部門)を受賞した。
紙ネットBOXはプラスチック削減と梱包作業の簡略化を実現した包装材だ。組み立てるとクッションペーパーがネット状に展開し内容物を保護できる。クッションペーパーを切り離して使用することも可能。紙ネット封筒と同様に紙製素材を使用しており、リサイクルできる。外紙は、コートボールとGフルート段ボールタイプの2種類。紙ネットBOXは外紙にオリジナル印刷が可能だ。
結束用リサイクル紙バンドは、強度のある特殊クラフト紙の両面にヒートシール加工した結束用バンドだ。ヒートシール化工したことで耐水性を持たせており、雨天時の輸送にも対応できる。古紙回収の工程で離解し、段ボールと合わせてリサイクル可能。素材に紙を使用したことで荷解きの際にバンドを手でちぎれ、荷解きが容易になる。
包装タイムス2023年1月30日引用